Q&A
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大腸は小腸から続いている臓器で、口から肛門へと続く長い消化管の最後の部分に位置しており、成人で約1.5mの長さがあります。また、大腸は盲腸、結腸、直腸の3つの部分に分けることができ、結腸はさらに上行結腸、横行結腸、下行結腸、s字結腸に分けられます。その働きは、主に飲食物から水分を吸収して便を形成し、その便を貯留、排泄することです。また、大腸には食物の繊維分を分解したり、ミネラル類を吸収する働きもあります。このために重要な役割を果たしているのが腸内細菌です。 -
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食物は、小腸で栄養分が吸収される時には液状または流動物状ですが、盲腸と上行結腸で主に水分が吸収され少しずつ硬くなっていきます。また、腸内細菌の働きでだんだん便らしくなり、硬さも増していき、横行結腸、下行結腸を経てs字結腸に達するころには、ふつうの便の固さになります。s字結腸と直腸は便の貯蔵庫と言われています。 -
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最近、腸内にたまった老廃物(ある一定期間腸内にあるもの・宿便、腸内壁の細胞組織、蓄積した粘液、寄生生物や虫体など)がいろいろな問題を引き起こすことがわかってきました。これらの有害物質は血管(血流)内に再び取り込まれ、体内を循環し、様々な病気や疲労感、生体機能低下といったものを生じさせる事があります。さらに、蓄積し停滞した物質は、小腸で吸収されなかった残りの栄養素やカリウム、ナトリウムなどの電解質を吸収する大腸の機能を損なっています。特に、腸壁に付着した有害物質の滞積は腸の筋の動きを妨げ、ぜん動運動を不活発なものにします。そのために停滞時間が長くなり、便秘といった正常の生理状態でない結果をもたらします。 -
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主な目的は腸内を洗浄することにより、腸からの水分吸収を良くし、腸のぜん動を活発にさせ、排便のリズムを整えるということです。これにより2次的な病気の予防といった健康管理や美容に繋がります。特にハイドロ・サン・プラスは腸内環境の改善のため、体温とほぼ同程度の浄化した温水を利用して腸内を洗浄し宿便などの老廃物を排出させる装置なのです。 -
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過食や運動不足によって現代人の腸のぜん動が衰えてきています。従って、便が溜まって腐敗します。このことが前述した通り、色々な問題を引き起こすことがわかってきました。もちろん大腸が唯一の排泄器官ではありません。肺や皮膚、腎臓、肝臓も有害物質の排泄を行っているのですが、長年の蓄積されたひずみを容易に、かついち早く解消する為には、ハイドロ・サン・プラスによる大腸洗浄が、最も効果的な手段であると思われます。 -
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経口の便秘薬は科学的刺激によって大腸を刺激し収縮させて強制的に排出を促すもので大腸全体がきれいになる訳ではありませんし長期間使用する事で大腸の機能低下を招くこともあります。下剤はある程度の効果はありますが、脱水症状を引き起こすことなどが問題になっております。浣腸は直腸には有効ですが、便はほんの一部しか排泄されません。体に負担がなく大腸全体をきれいにするのは大腸洗浄が最も効果的であると言えます。 -
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1.腸内環境の改善を図ります。
大腸洗浄は、溜まった有害物質を洗い落とします。その結果、体にそれ以上害を与えたり、排泄機能を損なう事がなくなります。また、食物残渣も洗浄の過程で確実に、かつ丁寧に除去されます。従って、大腸洗浄後の大腸は、あるべき姿に戻って協調運動を再び始めます。この意味でも大腸洗浄は、体全体を回復させる治療であると捉えられます。さらに、手術前、内視鏡検査前などに腸を清潔にするために大腸洗浄を行う場合もあります。
2.腸の筋肉を強化します。
腸壁にこびりついた有害物質は、腸の筋肉運動を弱めその機能を損ないます。大腸洗浄をすることで、ぜん動運動を改善し自力で排出出来るように腸を再トレーニングするのです。これにより、排泄物が体内に溜まっている時間を短縮します。
3.大腸の形態改善効果があります。
大腸に様々な異常がある場合、その異常は健康を損なう原因となり得る大腸の形や,構造を変化させる傾向があります。大腸洗浄をする事で、狭くなったり、痙攣で収縮した大腸の形を元に戻します。これは、本来あるべき姿なのです。
4.その他の効果
・二次的な病気予防などの健康管理
5.大腸洗浄で効果が期待される疾患
・慢性の便秘症、下痢、急性の糞詰まり、無緊張性結腸、
一部寄生虫の感染、大腸の細菌のバランス維持
・美肌効果
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●腸疾患
- 便秘
- 寄生生物
- 下痢
- 憩室症
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●自家中毒理論による一般的な疾患
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●皮膚疾患
- 乾鱗
- 湿疹
- 座瘡(アクネ)
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●消化器系疾患
- 消化不良
- 膨満
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●頭蓋内疾患
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●循環系疾患
- 蜂巣炎
- リンパ水腫
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●神経精神学的疾患
- うつ病
- 不眠症
- ストレス
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●一般的な変性疾患
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●身体を酷使した後の回復
- スポーツ医学
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●リューマチ疾患
- 関節炎
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●病院での適用
- 腸に対する手術前
- 大腸内視鏡前処置
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●長期治療になっている疾患
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●四肢麻痺のリハビリテーション
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●麻酔前の使用
(以上は、米国医師が認める適応症です。) -
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これはあくまで2次的効果です。時に、皮膚は肝、肺、腎があまり良く機能しないと、これを外に現そうとして皮疹を生じることがありますが、大腸洗浄により、大腸をきれいにすると共に、排泄の他の器官である皮膚をはじめ、肺、肝腎の負担を軽減するのです。排泄が適切なチャンネルを通して行われれば、皮膚もきれいになっていくことがお分かり頂けると思います。 -
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大腸洗浄はトレーニングを受けた専任の看護師が行いますので、全く危険はありません。大腸内に使用する温水はフィルターでろ過され、常に清潔です。もちろん、使用する挿入管や注水チューブ等は全て使い捨てです。 -
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まずそんな事はありません。多くの人はある程度腸の中に付着物をもっていますし、腸は常に活動していますので、腸がカラになることはありません。また、個人差がありますが基本的には初診後4週間以内に4~6回程度その後は2~3ヶ月に1回続けることが良いかと思います。ただ、目標は腸をカラにすることではなく、むしろ良く働く大腸にすることです。 -
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大腸洗浄の目的は、あくまで健全な腸を取り戻すことにあります。一連の洗浄が終了すれば、個人差はありますが、腸のぜん動運動が改善され、排泄物が体内に留まっている時間を短縮します。もとより、健全な腸を取り戻すには、何にもまして食生活などの生活習慣を見直すことが必要です。 -
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長い間便秘で調子が悪い大腸が、大腸洗浄により腸のぜん動運動が改善されるには、個人差がありますが、ある程度時間がかかります。もっともよく経験されることは、大腸洗浄後、腸の動きが少し遅れたために便秘と勘違いしてしまうことです。しかしこれは全く問題はありません。時間の経過と共に、便は排泄されます。また、水様便が排泄される場合もありますが、これは下痢ではなく、腸内へ入った余水のためです。洗浄後は、腸内に残った余水をトイレでしっかり流すようにして下さい。 -
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大腸洗浄により、腸内の善玉菌も一時的に減少しますが、むしろ腸内環境の改善により、総体的には善玉菌が増加します。特に善玉菌は、腐敗した物質やそれを生み出す悪いバクテリアを流した後の良い環境の中でしか繁殖しません。清潔な環境の方が物質の再吸収もよくなるのです。 -
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挿入管は潤滑剤を塗り5~6㎝程ゆっくりやさしく挿入するだけなので痛いということはありません。時々、大腸に注入された温水が排出される時に苦しく感じられることもありますが、その時間はごく短く、いったん温水が排出されてしまうと爽快な気分になります。 -
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治療は完全個室にて行いますので決して恥ずかしいことはありません。ゆっくりと直腸にチューブが入った後は、バスタオル等で覆いカバーします。そして、チューブより水が吸い込まれ、かつ便などが排出されます。不快な臭いなどもありません。
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ほとんどの人が30分~45分終了します。また、患者さまの状況や要望によって、時間が短縮されたりします。初めて大腸洗浄を受ける方は、問診、説明等がありますので90分程時間が必要となります。 -
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食事は刺激物をさけるようにして下さい。特に、善玉菌の繁殖を起こりやすくするために、乳酸菌を多く含む食品やサラダや野菜スープ、フルーツなど繊維質の多い食事などを摂取するのが良いでしょう。また規則正しい生活を心がけウォーキングなどの軽い運動を行うようにしましょう。