慢性関節リウマチ
どんな病気ですか?
慢性関節リウマチの主な症状は手足をはじめ、全身の関節が腫れて痛み、特に手指がこわばったり(朝におこるので朝のこわばりと言う)、進行すると関節が変形したりする病気です。
また関節以外に皮膚、肺などの全身症状も伴う関節炎で、慢性化していきます。症状や進行の程度は人により異なります。慢性関節リウマチの初期にあらわれる症状には、次のようなものがあります。
①朝、起きたとき手足がこわばる
②手足がチクチクと痛んだり、しびれたりする
③左右複数の関節が痛む
④全身の疲労感、微熱、食欲不振がつづく
慢性関節リウマチの患者さんは現在日本に約70万人、そして毎年約1万5000人が発病すると考えられています。そのうち8割が女性の患者さんで、圧倒的に女性に多くみられる病気ですが、なぜ女性に多いのか、はっきりしたことはまだわかっていません。
普通、慢性関節リウマチというとお年寄りの病気と思われがちですが、実際には働き盛りの30~40歳代からの発病が多く、家事や仕事に多忙な年代だけに、患者さんの悩みも大きいのが現状です。
また、慢性関節リウマチの患者さんの血縁者には慢性関節リウマチの人が多いとの統計もあります。