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慢性関節リウマチ

TNFαとレミケード

関節リウマチの新しい治療薬「レミケード」

「レミケード」は米国で開発された薬剤で、症状を和らげると共に、関節破壊をくい止める効果に優れることから、海外では高い評価を得ており、既に世界80ヶ国で発売され、約50万人の患者様に使用されています(2003年8月現在)。
また、副作用についても、多くの患者様のデータから、注意すべき点や対処法が明らかにされています。
日本でも2002年にクローン病(消化器の難病)の治療薬として認可され、その翌年、関節リウマチに対しても利用が認められました。
レミケードは「抗TNFα抗体」とも呼ばれており、レミケードによる治療を「抗TNFα抗体療法」といいます。

関節リウマチとTNFα

関節リウマチの関節では、TNFαという物質が大量に作られています。TNFαは元々人の身体にあるものですが、関節リウマチでは異常に増加しています。関節リウマチが起こるメカニズムには様々な要因が関係していますが、なかでもTNFαは重要な物質です。TNFαは、関節リウマチの関節で次のような働き("悪さ")をしています。

TNFαの悪さ

レミケードの作用

このようなTNFαの働きを止めることは、関節リウマチの症状や進行をくい止めることにつながります。
レミケードはTNFαにくっついて、その働きを抑えます。また、TNFαを作っている細胞そのものも壊します。

抗TNFα抗体療法