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慢性関節リウマチ

レミケードの効果

レミケードによる治療は、次のような効果が期待できます。

  • 関節の痛みや腫れを和らげる
  • 関節破壊の進行をくい止める
  • 生活動作(歩行、手先を使った作業など)の障害の軽減

レミケードの効果は、1回の点滴でおおよそ8~12週間くらい持続します。

実際の患者様への効果

従来の治療法(少なくともメトトレキサートを服用)では十分な効果が得られていなかった患者様にレミケードを投与したときの効果をご紹介します。

①総合的な評価
レミケードの点滴を始めてから6週間後(3回目投与前)と14週間後(4回目投与前)に、主治医によって「効果あり」と判定された人の割合を調べた所、6週間後では95.0%、14週間後では92.7%の患者様で効果がみられました。

「効果があった人」の割合
効果の割合

②痛みに対する効果
レミケードによる治療を始める前の痛みの強さを100として、治療後に痛みがどのくらい軽くなったかを調べました。
レミケードを3回投与した後には痛みの強さは40まで減っており、49人中34人(69.4%)の患者様で痛みに対する効果がみられました。

痛みの程度の変化
痛みの変化

③関節破壊の進行を抑える効果
X線を撮影し、関節に起きた変化を点数(スコア)化して調べました(スコアが高いほど関節破壊が進んでいます)。従来の治療ではスコアが高くなりましたが、レミケードの点滴を受けた患者様ではスコアがほとんど変化せず、関節破壊の進行がほぼ止まっていました。

関節破壊の進行
関節破壊の進行

④効果が現れるまでの速さ
血液検査で「CRP」を測り、炎症の程度を調べました。CRPは初回の点滴から2週間後には0.5近くまで下がっており、レミケードの効果が速やかに現れていることがわかりました。

CRPの変化
CRPの変化