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糖尿病

治療の目的

自覚症状に乏しい糖尿病であっても、以下の理由で治療する必要があります。

急性合併症の予防

高血糖の持続によって、脱水、意識障害、昏睡、感染症の増悪などが生じることがあります。

慢性合併症の予防

以下のような合併症が糖尿病の発病期間や血糖コントロールに比例して出現してきます。

  • 3大合併症の予防
  • 動脈硬化症の予防

    動脈にコレステロールがたまり、血管が硬くなって血流が悪くなり、血管が狭窄したり血栓がつまったりしやすくなります。
    ※心筋梗塞、狭心症。脳梗塞。足部潰瘍・壊疽(四肢動脈の硬化)

  • 感染症の予防

    細菌やウイルスの感染が生じたとき、それを排除しようと働く白血球の機能が低下し、感染が悪化しやすくなっています。
    ※皮膚感染~水虫(足だけでなく全身になることもあります)。カンジダ。他に湿疹、皮膚掻痒症などの症状も出やすくなります。
    ※尿路感染~膀胱炎(特に女性に多い。排尿、排便後は必ず前から後ろへ拭きましょう)。
    ※結核症など。

風邪にもかかり易くなっています。普通の人ならすぐに治ってしまうような風邪でも重症化、遷延化することがあります。日頃からうがい・手洗いを十分に行い、身体を清潔に保ち、病原菌から身を守りましょう。
合併症は進行すると、元に戻すことができませんので大変恐ろしいのです。しかし、出来るだけ正常に近い血糖コントロールを維持し、定期的に合併症のチェック(血液、尿検査。眼科受診)を受けていれば、正常人と変わらない日常生活を一生送ることができます。